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脳腫瘍(のうしゅよう)

症状

脳腫瘍が発達して大きくなることと、腫瘍の周囲がむくんで大きくなるため、頭蓋内の圧力が異常に高まり、頭蓋内圧亢進症状を示します。一方、脳は知覚や運動をはじめとして人間の大半の機能をつかさどっている器官ですから、腫瘍によって脳のどこかが害されると、その部他に応じた特微的な症状があらわれます。これを局所症状といいます。

頭蓋内圧亢進症状…頭痛のほか、嘔叶、けいれん、複視がおもな症状です。頭痛はいつからか鈍痛があるとか、なんとなく重い感じがするといったような症状を示します。嘔吐はホースから水が噴き出すように吐くのが特微で、嘔吐の前に感じる吐きけは弱く、いきなり吐く感覚です。しかも、吐いたあとの不快感も比較的少ないものです。また、複視とはものが二重に見える症状です。なお、内圧の亢進を放置しておくと、やがて生命維持に必要な脳幹部が圧迫により異常をきたし、死に至ります。

局所症状…運動中枢を阻害されればからだのどこかが動かなくなり、記憶中枢を阻害されれば記憶力が低下するといった具合に、腫瘍の発生した場所によって多様な症状が起こり、また逆に、局所症状がまったくあらわれない例もしばしばみられます。
知覚中枢や知覚の伝達経路を阻害された場合に起こる知覚異常。これが起こると、手足がしびれたり、熱い冷たい痛いなどの感覚がにぶり、ときにはまったく感じなくなります。次に、うまくしゃべれない、ろれつがまわらない、ものの名前がわからないなどの、言語障害と、視力低下、視野狭窄、複視などの視力障害、また聴力が低下する聴覚障害や、においがわからなくなる嗅覚陣害、昧がわからなくなる昧覚障害、からだのバランスがとれなくなる平衡障害。そのほか、片麻痺と呼ばれるからだの片側の麻痺、下垂体や視床下部、松果体が阻害されホルモン異常を生じた場合の無月経、肥満またはやせ、毛髪など体毛の増加または減少、末端肥大症など。
さらに、顔面痛、めまい、耳鳴り、眼球突出、判断力や計算力の低下、性格の変化などもあります。

原因

原発性腫瘍の原因は不明です。ただし、遺伝的な要素が関与しているとみられるものもわずかながら発生しています。
また、転移性腫瘍は肺がんや乳がんなど、ほかのがんからがん細胞が転移して発生するものです。


診断・治療

症状をくわしく調べ、前述のような知覚障害や言語障害が生じていないかどうか、生じているとすればど
の範囲にどの程度生じているのかを確認します。精神面の異常も見逃せないポイントです。一般にこれらの診察によってある程度の診断を下すことが可能です。
さらにより碓実な診断をするため、また、治療方針を決めるために、眼底検査、脳波検査、筋電図検査、X線撮影、超音波検査、CTスキャン、MRI、脳血管のX線撮影、脳脊髄液検査、脳アイソトープ検査などを行います。
脳腫瘍の治療には手術療法が最も有効ですが、腫瘍の種類や位置によっては放射線療法や化学療法を用いることがあります。

手術療法…良性腫瘍は正常な脳細胞とは別に一つのかたまりになっていて、増殖もありません。ですから、手術で完全に摘出することが可能です。現在はレーザーで腫瘍を焼き、蒸散させる方法もあります。一方、悪性腫瘍は急激な増殖と転移を起こし、正常な細胞と複雑にからみあっていて、境界不明です。そのため手術が困難で、全摘できたと思ってもどこかに腫瘍が滑んでいて、再発することも少なくありません。また、腫瘍は脳細胞の一部でもあるので、大きな腫瘍を全摘すると生命が危険で、障害が残ることも多いです。さらに良性腫瘍でも、生命維持に.欠な脳幹部などに接近しているものは手術ができず、放射線療法や化学療法に頼ることになります。

放射線療法・化学療法…放射線療法は放射線を照射して腫瘍を破壊するものです。かなりの効果があるものの、完治は期待できません。一般的には手術でとれるだけとり、残りの腫瘍に対して行います。ただし、腫瘍によっては放射線が非常に有効な種類のものがあって、その場合は放射線療法のみで治療を行います。
化学療法は悪性腫瘍に対してある程度の延命効果があります。


予後・経過

退院したあとも定期的に検査を受け、再発の危険に備えなければなりません。
悪性腫瘍の場合は、治療をいったん終えたあとも化学療法の抗がん剤などを服用し続けることになります。
程度の差こそあれなんらかの障害が残ることも少なくないため療養とともにリハビリテーションが必要になります。


自分の体のことは、自分でしかわかりませんよね。
病院で診察を受けるときも、今の自分の症状を判断して情報を伝えるのは自分です。
正しい病気の知識(病気の症状、病気の原因、病気の対処法、病気の予防法など)を持って、
自分の体をしっかりと管理しましょう。

もしも当サイトに掲載している病気の症状や病気の原因を読んで、「もしかしたら自分はこの病気かもしれないな・・・」と思ったら、なるべく早めに病院に赴いて診察を受けるようにしましょう。
たとえ病気ではなかったとしても、自分が病気でなかったことを知ることで心身の負担が軽くなると思いますよ!
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「健康」であるというのは幸せなことです!
健康な体で、充実した毎日を送りましょう。


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