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ドライアイ

原因

なぜ目が異常に乾いてしまうのか、その根本の原因は今のところ不明なものが多いのです。
目が乾くメカニズムは二つに大別され、涙液の分泌量が減少する場合と涙液の成分が変化する場合とがあります。
結膜炎など、目やまぶたの炎症が涙液の量・質に影響する事はあるようですが、ドライアイが原因でそれらの炎症が起きたものとも考えられ、原因と結果の関係についてはさらに考察を要するところです。
また、ある種の精神安定剤や高血圧の薬、糖尿病の薬などが原因で、涙液の生産量が減少するケースも報告されています。
最近の傾向として、コンピューターやワープロ画面を注視するいわゆるVDT作業が原因の一つに数えられています。これらの作業中は瞬きの回数が減り、そのため涙液の分泌が減少してしまうのです。


症状

目は粘膜が最も直接的に外界に晒されている器官。まぶたを閉じれば目は守られますが、いつも閉じて生活するわけにはいきません。そこで、目の表面は涙によって保護されています。涙は冠状に伴って、あるいはゴミなどを洗うための反応として流れますが、これとは別に、基礎分泌といって、目を開いているあいだ常に表面を潤している涙があり、ふだんはこれが目を保護しています。
ドライアイはこれらの働きに異常きたした状態です。
一般的な自覚症状は、なんとなく目が疲れる、重い、眼が熱い、かゆいなどの症状を訴える人はむしろ少ない傾向にあります。
こうした症状の結果として、目薬を多用するようになったり、瞬きが多くなったり、しばしば目を冷やしたりまたは暖めたりといった行動を取ることが、それによって症状を自覚するケースもあります。
目が乾いているため、チョットした刺激にも対応できず、たばこの煙やスギ花粉や風などの影響を受けやすくなります。すなわち、それらの刺激の元になっているものを基礎分泌で洗い流すことができないので、やたらに涙が出て困るという訴えをすることになります。一見矛盾するようですが、ドライアイの症状として涙が出すぎるというのもあるわけです。


診断・治療

目が乾くというより、疲れる・重いなど老眼や他の病気と区別しにくい症状が先行することが多いので、素人判断は禁物。医師の正しい診断を待つ必要があります。
治療には涙を増やす薬が開発されればベストなのですが、残念ながらまだそのような薬はありません。
一般的な治療は人口涙液を点眼することです。成分が涙により近く、防腐剤の入っていない使い捨てタイプのものを選ばねばなりません。
涙を増やすのではなく、涙が減るのを防ぐという、逆転の発想からの治療もあります。
もう一つは涙の蒸発を抑える方法で、加湿器で部屋の湿度を高めるとか、モイスチャーエイドと呼ばれる特殊な眼鏡を使用するなどの手段を用います。


予防

近年になってドライアイが表出してきた背景には、いわゆる情報化社会の一層の加速ということがありそうです。目の情報収集の代表選手であり、現代社会では休む暇がありません。ドライアイの原因としてVDT作業があるのは、その典型的な現象といえるでしょう。
VDT作業で目を酷使する人は、作業中であっても適度に休憩をとり、画面をのぞく仕事にのめりこみすぎないよう、のぞむ必要があります。作業の姿勢や、照明の位置、部屋の湿度などにもよく注意してください。


自分の体のことは、自分でしかわかりませんよね。
病院で診察を受けるときも、今の自分の症状を判断して情報を伝えるのは自分です。
正しい病気の知識(病気の症状、病気の原因、病気の対処法、病気の予防法など)を持って、
自分の体をしっかりと管理しましょう。

もしも当サイトに掲載している病気の症状や病気の原因を読んで、「もしかしたら自分はこの病気かもしれないな・・・」と思ったら、なるべく早めに病院に赴いて診察を受けるようにしましょう。
たとえ病気ではなかったとしても、自分が病気でなかったことを知ることで心身の負担が軽くなると思いますよ!
普段から自分の体と心に気を配ることが大切です。

「健康」であるというのは幸せなことです!
健康な体で、充実した毎日を送りましょう。


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